五感を刺激した認知症ケアについて

五感を刺激する臨床美術とは

認知症ケアには様々な方法がありますが、効果的な認知症ケアを行わなければなりません。
近年、臨床美術という取り組みに注目が集まっています。
五感を刺激して、脳を活性化させる認知症ケアです。
美術と聞くと絵を描いたり、彫刻をつくったりなどのレクリエーションといったイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
しかし、臨床美術は少し違います。
臨床美術はクリニカルアートとも言い、美術家のサポートによる創作活動を通して、五感を刺激するアートプログラムのことです。
制作時には、質感や重さを手で感じたり、匂いを嗅いで、時には味わったりするなど、五感を最大限に活用するのが重要なポイントになります。
日常生活とは違うモノの見方を意識させると、脳や心が刺激され、認知症ケアとして効果が期待できます。
臨床美術は国内の施設、病院だけではなく、韓国や中国、フィンランドにも展開されており、世界的な広がりを見せています。

家族の癒しにもなる

五感を刺激する認知症ケアは、家族の癒しにもなると言われています。
作品について互いに話すことでコミュニケーションをとることができ、家族も一緒に制作に取り組むことで作品づくりに集中でき、癒しになるそうです。
実際に臨床美術を認知症ケアとして行っている人は、これまで不安になって沈みがちだったが、褒めてもらうことで嬉しそうな表情を浮かべ、明るくなったと変化を感じています。
認知症ケアを行う上での注意点は、無理をさせてストレスを与えないことです。
家族や介護者が、常に本人を尊重する気持ちを持つことが大切となっており、子ども扱いをするなどして、プライドを傷つけないようにしなければなりません。
また、できるだけ本人のやりたいことを優先させ、嫌がるようであれば別の認知症ケアを検討してください。
臨床美術以外にも、様々な認知症ケアがあります。
本人の意思を尊重しながら、適切な認知症ケアを選んでみてはいかがでしょうか。

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