認知症ケアにおけるタクティールケアとは

触れる認知症ケア

認知症ケアにおけるタクティールケアという言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
タクティールケアとは、スウェーデン発祥のタッチケアです。
1960年代に低体重児のケアをしていた看護師によって考案されたもので、「触れる」という意味を持っています。
低体重児に毎日触れるケアをすると、乳児の体温が安定し、体重増加がみられたことに基づき、背中や手足を優しく触れ体温を感じさせることで安心感を与え、母親からの愛情と同様の効用をもたらすと言われているのです。
タクティールケアは、大人や高齢者にも精神的な不安の解消や痛覚を抑制することによる痛みの軽減などの効用があります。
その背景には、オキシトシンの分泌によるゲートコントロールがあり、ストレスや不安を軽減できることが研究によって、明らかになっています。
肌に触れられると触覚が刺激され、オキシトシンが血液中に分泌されるためです。
また、脊髄にある痛みを脳に伝えるゲートを閉じ、痛みを感じにくくさせることも明らかになっています。
認知症ケアについて悩んでいる人は、タクティールケアを取り入れてみてはいかがでしょうか。

タクティールケアは寄り添う気持ちが大切

タクティールケアを取り入れようと思っていても、どのように取り入れたら良いのかわからない人も少なくありません。
認知症の症状により抵抗を示す人もいるため、認知症ケアを行う際には相手の背中に優しく触れながら会話をしたり、背中をさすりながら話を聞いたりすることから始めましょう。
タクティールケアは、触れることが大切なのではなく、相手の気持ちに寄り添うことを意識してください。
相手の辛さやもどかしさを感じ取ろうとする気持ちを持ちながら、タクティールケアをすることが大切です。
手や足、背中にタクティールケアを行うと、身体が温かくなり、深い呼吸に変わります。
体温が上昇すると、脳の活性化に働きかけることができ、中核症状にも一定の効果があるそうです。
また、気分が落ち着き、心地良く入眠することができます。
まずは、小さくタクティールケアを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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