認知症ケアにおける「バリデーション」について

バリデーション療法とは

認知症ケアにおけるバリデーションとは、認知症の人が騒いだり、徘徊したりしたときも、意味があるものだとして捉え、騒ぐ理由、徘徊する理由を本人の歩んできた人生に照らし合わせて考えます。
また、共に行動することで、共感して認知症ケアをすることに重点をおいた療法です。
近年、認知症ケアにおいてバリデーション療法に取り組む人が増えてきました。
初めて認知症ケアをする人は、認知症の症状とわかっていても、理解できない行動や言動があるのではないでしょうか。
バリデーション療法では、認知症の症状から理由を考えるといった方法で、認知症ケアをしていきます。
例えば、認知症の人が他人を非難したり、物を盗んだと責めたりしたときに、バリデーション療法の観点から理由を考えると、過去に押し込んできた感情を外に発散して、解決しようとしていると捉えます。
理由を考えたあとは、解決するための方法を考えて、認知症患者に寄り添ってケアをしていくのが一般的です。
安心感を与えるには、単に「私がいるから大丈夫」といっても解決しません。
相手の目をみつめて、優しい声で話すと、話や行動が落ち着きます。

5つのバリデーション療法

主なバリデーション療法は、5つあります。
まず、アイコンタクトです。
単に目を見るのではなく、かがんだり、座ったりして目線をしっかり合わせて信頼を築きます。
また、リフレージングもバリデーション療法です。
リフレージングとは、認知症患者が言ったことを繰り返すことで、相手が自分のことを繰り返して確認すると安心させることができます。
文章を繰り返すのではなく、声の大きさ、抑揚も同じようにするのがポイントです。
極端な表現をして最悪な事態、最善の事態を想像させることも、バリデーション療法として挙げられます。
例えば、料理が美味しくないなどの文句を言ったときは、「これまで食べた中で最悪ですか?」と聞くと、それが感情を発散せる手助けになるのです。
認知症患者の身体を指先でなでたり、両手で肩と背中をさすったりすると、気持ちを落ち着かせることができます。
また、本人が好きな感覚を介護者も同じ感覚を用いて接することも、バリデーション療法です。
このように、共感しながら同じ目線でしっかり聞いてあげることが、認知症ケアで必要なことなのではないでしょうか。
認知症ケアにおけるバリデーション療法とは、共に行動することで共感してケアすることに重点おいた療法です。
共感しながら同じ目線でしっかり聞いてあげることが大切です。

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