認知症における「不安」の正体に向き合う

認知症患者が抱える不安とは

認知症になってしまうとその周囲にいる家族は混乱しますし、不安な気持ちになってしまうでしょう。
しかしそれ以上に本人は不安を抱えているのですが、家族はその正体に気づいていなかったり、向き合えていなかったりすることが多いものです。
症状によっても不安の正体は異なりますが、もしかすると認知症にかかっている本人ですら、具体的に何に対して不安感を覚えているのかわからないでいるかもしれません。
認知症ではない人にとっては当然のことでも、認知症患者にとってはやりたいことが思うようにできず、混乱してしまうこともあるはずです。
「以前は出来たのに…」という感情が出てきたり、なぜできないのかといらだったり、あるいはメガネを置いたはずの場所にない…ということに対しても不安に思うことでしょう。
もしかすると泥棒が入ったのか、それとも外に置き忘れたのかなど、あらゆる疑念が襲ってくる可能性もあります。
これらを取り去るのは簡単ではありませんが、まずは一緒にいる家族の協力や理解が不可欠です。

認知症における不安の正体を知ることが大切

認知症患者がどういった不安を抱いているのか分かれば、これまで以上に認知症患者に寄り添った対応ができるようになります。
それは結果的に認知症の人にとっても有効ですし、周囲にいる人たちにとってもメリットは大きいです。
症状が進行している認知症患者であっても、不安のあまり無理をしてしまい、自分自身ができることを必要以上に見せつけようとするケースがあります。
これも自分に対して不安な気持ちがあるからなのですが、周囲が少し接し方を変えるだけでも、本人の心理状態が安定することもあります。
簡単ではないかもしれませんが、認知症の人に対するときは、本人が不安を抱えていること、また不安の正体を知りたがっていることを理解し、対応の仕方を変えるように心がけるべきでしょう。