認知症に特有の「物盗られ妄想」の原因と対応方法

theme01_img_27

 

認知症の「物盗られ妄想」、その原因とは

認知症とは認知機能の低下により、日常生活に支障が出てくる病気のことです。
認知症になると様々な症状が出てきます。
物盗られ妄想も、そのひとつです。
これは、自分の持ち物を誰かに盗まれたと訴える症状のことです。
自分の持ち物などが無くなった場合、まずはそれを探すのが一般的です。
しかし物盗られ妄想の場合は、盗まれたのだと思い込み、ほとんど探そうとしないと言う特徴があります。
自分の物がないと言うことが、誰かにそれを盗まれたと言う思いと直結してしまうと言うことです。
物盗られ妄想が発生する原因ですが、まずは認知症による記憶力、思考力の低下が挙げられます。
例えば、物をどこかに移動させたのに、そのことを覚えていないため、盗まれたと思い込んでしまうと言う具合です。
探すと言う行為に思い至らないのも、認知症のために、そうした思考に至りにくいためと言う側面があります。
また不安や不満などの気持ちが原因の場合もあります。
自分が虐げられていると思っていたり、自分の状況をよく思わない感情があったりすると、それが物を盗まれたと言う思い込みを呼び寄せてしまうと言う具合です。

認知症の「物盗られ妄想」への対応法とは

物盗られ妄想への対応法ですが、まずムキになってそれを否定する、そのことを馬鹿にしたり叱ったりするなど、要は感情的な対応は避けるべきです。
先にも述べたとおり、認知症の方の中には、不安や不満からこの症状を訴える人もいます。
そのような方に感情的な対応をすると、認知症の方がますます不安や不満を強めたりして、物盗られ妄想以外の症状が出てきてしまう可能性もあります。
ですからまずは、本人の話に耳を傾けることが求められます。
盗まれたと言う本人の言葉に対して、無くなってしまったのですね、などのように言葉を返し、大変ですね、と同情するようにします。
その上で、一緒に探しましょう、と言葉かけをすると良いでしょう。
それから話題を別のことに変えるのも方法です。
一緒に盗まれたと訴えている物を探すふりをしながら、その人が好きな食べ物や、テレビ番組などについて話題をふると、興味がそちらに向いて、物盗られ妄想のことを忘れてしまう、物を盗られたと訴える興奮が静まることもあります。