認知症と自動車運転の問題点とは

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認知症ドライバーの運転

認知症と一括りにしても、アルツハイマー病、ピック病、脳血管性認知症などいろいろな種類があります。
そして、その種類により自動車運転に関わる症状も異なります。
アルツハイマー病であれば、運転中に行き先を忘れてしまったり、駐車が苦手になったりします。
ピック病であれば、言葉や物の意味が分からなくなるという症状があるので、交通ルールの無視、運転中のわき見、車間距離が短くなるといったことが起こります。
また、脳血管性認知症では、運転中にボーっとする、ハンドルやブレーキの操作が遅くなるといったことが起こります。
その他にも、中央線に寄ったり、超えたりしてしまうなどのフラフラ運転や、超低速で走行し大渋滞を作っても周りの様子に気づかない、方向指示器を出さず突然車線変更をする、後続車に道を譲ろうと方向指示器を出さずに突然停車するなどいつでも大事故につながりかねない危険運転が多々あります。
認知症を発症しているからといって、すぐに自動車運転に支障をきたすわけではありませんが、家族や医師が注意し、本人と話し合い、適切な時期に運転をやめることが必要です。

運転をやめるタイミングと方法

本来であれば、危険運転をし始める前に自動車運転を卒業してもらうのがベストですが、認知症の方の中にはまだ大丈夫だと言う人も多いです。
なかなか家族が思ったタイミングで運転をやめてくれません。
では、どのタイミングで自動車運転をやめるよう持ちかけるのが、本人も家族も納得し、円満に話が進むのでしょうか。
最もわかりやすいタイミングは、車をぶつけてしまったときです。
家の壁でこすってしまった、バック運転で車の後方を少しぶつけてしまったというようなときに、本人を傷つけないように、周囲の人が心配していることなどを理由に話していきましょう。
また、他の方法として医師から告げてもらうことも有効です。家族の話では本人が納得しない場合でも、自分の病気をよく理解している医師から客観的に告げられれば、納得できるかもしれません。
それでも納得しない場合、最終手段として家族が医師の診断書とともに警察署に届け出ることによって、警察から免許の返納を求めてもらうこともできます。
方法はいろいろありますが、出来る限り認知症本人と家族が納得し、気持ちよく運転の終焉を迎えられるようにしていきたいものです。