認知症で現れる行動障害の特徴

theme01_img_26

 

認知症の中核症状と周辺症状

認知症の症状は、中核症状と、それに伴う周辺症状が知られています。
中核症状は、記憶障害や見当識障害などがあります。
周辺症状としては、精神症状と行動障害などがあり、精神症状には幻覚や妄想、不安になる、うつ状態になるなどで、行動障害は徘徊などがあげられます。
介護者にとっては、認知症による行動障害が激しくなると、精神的にも体力的にも大きな負担となることが問題になっています。
認知症の行動障害には、徘徊、せん妄、不眠、性的逸脱行動、常同行動、不潔行為などがあります。
徘徊は、特にアルツハイマー型認知症に多く見られる症状です。
家から飛び出して歩き回るなどの突発的な行動をすることですが、目的なしに歩き回っているように見えても、本人には明確な目的があります。
ただ、途中で道順や自宅の場所がわからなくなったりすることが多いため、ひたすら歩き回ることになるのです。
夜中に徘徊している高齢者の多くは認知症だと見当がつきますが、昼間に徘徊している認知症患者は目的を持って歩いているため、周囲の人はそれと気づかないことも多いので注意が必要です。

問題行動への対策は原因の把握から

せん妄は、意識障害に幻覚が合併したもので、夜間に起こることが多く、不穏状態になります。
認知症になると睡眠障害が起こりやすいので、せん妄は昼間に眠りすぎてしまって夜に眠れなくなることが原因だと考えられています。
薬の服用によってせん妄を招いてしまう可能性もあるので、注意してください。
性的逸脱行動は、自己抑制ができなくなり、他人に見境なく抱きつくなどの異常行動を起こします。
常同行動は、全頭側頭型認知症に多くみられる症状で、意味もなく同じ行動や動作を繰り返します。
不潔行為は、排泄物をいじったりする行為のことをいいますが、意味もなくいじったり、遊んでいるのではなく、失禁などを隠そうとしているのです。
周辺症状は、中核症状である判断力低下によって引き起こされるので、行動障害を改善するためには、介護者など周囲の人々の理解や環境改善が重要になります。