デイサービスの「脳トレ」(学習療法)の成果と可能性

theme01_img_06

前頭前野機能を鍛える「脳トレ」とは

高齢者介護の現場では、常に認知症に対するケアと予防についての様々な取り組みがなされています。
認知症の発症メカニズムや治療法について医学的な研究も進む一方、高齢社会にあっては今後の患者数がさらに増えることが予測されているため、早い段階からの認知症予防への期待とその意義はますます高まっていると言えるでしょう。
デイサービスおもとでは、認知症予防への積極的な取り組みとして学習療法「脳トレ」を導入しています。
脳トレは、認知症予防や改善に効果があるとして注目されている、学習を主体とした非薬物療法です。
学習療法の定義は、音読と計算をメインとした教材を用いて、学習者と支援者がコミュニケーションしながら学習を行うことで、前頭前野機能の維持改善を図ることにあります。
脳の前頭前野は、認知機能のほかにコミュニケーション能力などの社会性、身辺自立など、人間が尊厳を持って社会的に生きるために重要な機能を司る部分です。
脳トレは、この前頭前野を重点的に鍛えて機能の維持回復と活性化を図り、結果として認知症の予防や改善につなげることを目指しています。

「ほめ言葉」が脳機能を活性化させる

脳トレは、東北大学の医学博士である川島隆太教授らが中心となって開発した学習療法です。
脳のトレーニングと聞くと、難しい計算や高度な思考の訓練をイメージしがちですが、
実際にはそうした難しい問題を解くときに脳はさほど使われず、反対に簡単な計算や音読をしているほうが脳機能は活性化するということが、最新の脳科学で解明されています。
また、人は褒められたり、他人から認められたときに脳機能が一気に活性化すること、指先を使ってものを作るなどの行為でも高い活性度を示すのです。
当デイサービスでは、訓練を受けた有資格者である学習療法士とコミュニケーションしながら、毎日5~10分の短い時間を脳トレプログラムに充てるなど、継続的な実践に力を入れています。
さらに現在、全国各地で脳トレによる学習療法を実施する老人施設が増えており、学習意欲の向上を含めて成果が認められています。
脳トレは、交流を楽しみながら脳機能を活発にする、薬物に頼らない積極的な機能訓練として今後ますます注目を集めることでしょう。