認知症ケアに効果がある回想法とは

過去を思い出す


日常生活で取り入れやすいため、自宅で家族と一緒に行ってみてはいかがでしょうか。
回想法とは1960年頃にアメリカの精神科医によって提唱された心理療法です。
昔の話を何度も繰り返し話すのは、高齢者によく見られることですが、当時ではその行動が病的状態であるとみなされていました。
しかし、あるアメリカの精神科医が高齢者の生きる力を引き出すポジティブな意味があると捉えたのです。
過去の出来事を思い出すために写真や作品を使うことがありますが、基本的には道具を使わずに思いを共感しながらコミュニケーションを重ねていきます。
手軽にできる認知症ケアであるため、現在では施設でレクリエーション活動として取り入れられていることが多いです。

どんな効果があるのか


なぜ高齢者になると何度も同じ話を繰り返すのでしょうか。
苦しかった時を思い出して、生き抜いてきたことを確認するためでしょうか。
回想は、認知症ケアとして行うと、自分を再確認でき、昔と今、そして未来をつなぐという効果が期待されています。
認知症によって、今おかれている状況がわからなくなり、古くからの友人や家族でさえも見失い、不安で苦しい思いをしているのは本人です。
そこで、回想法を用いることで、これまでどのように生きてきたのか、自分がどのような存在であるのかを取り戻すことができるようになります。
時間の流れも混乱してわからなくなりますが、過去に遡って今にたどり着き、明日を思うようになります。
病気を患った本人が一番辛い思いをしていますが、昔を振り返ることで自信や誇りを取り戻して不安を緩和させられる可能性があります。
希望ができれば明日への力に繋がります。
さらに、仲間とのコミュニケーションを深めることもできるでしょう。
気持ちが落ち着いて混乱が収まると、本来持っている能力が引き出せるようになって人間関係も改善する可能性があるのです。
このような効果があるため、自宅でも取り入れてみてはいかがでしょうか。

認知症に関する質問・相談はこちらへ

お問合せ